介護の引き継ぎガイド

家族の介護を引き継ぐメモの書き方:短い記入例と確認項目

執筆:ODAYA · 公開:

「詳しくは前のメッセージを見て」と伝える代わりに、次に動く人が必要なことだけを残します。ここで扱うのは家族の予定や用事の引き継ぎで、医療・介護の専門職が使う業務記録ではありません。

1. 次の人が知りたい三つのこと

引き継ぎには、終わったこと、残っていること、次に誰が何をするかを書きます。一つのメモに別々の用事を詰めず、対象の予定が分かる見出しを付けます。「いろいろ確認済み」のようなまとめ方より、何を確認したかを一つ書くほうが、読み直しやすくなります。

2. そのまま使える記入項目

必要な項目だけを使ってください。該当しない欄を埋めるために情報を集める必要はありません。「明日」は読む日によって意味が変わるため、予定が関係する場合は日付も添えます。未確認のことは、確認できていないまま記録します。

  • 対象の予定:何についての引き継ぎか。
  • 終わったこと:実際に済んだこと。
  • 残っていること:確認待ち・未完了のこと。
  • 次にすること:誰が、いつまでに、何を確認するか。
  • 変更時の連絡先:予定どおりにできないとき、誰へ伝えるか。

3. 買い物を引き継ぐ短い記入例

以下は架空の例です。長い説明にせず、完了した用事と確認待ちの用事を分けています。次の担当は、本人が引き受けると返事をした後に記入します。

  • 対象の予定:9月12日の買い物。
  • 終わったこと:本人と必要な日用品を確認し、一覧に記入しました。
  • 残っていること:受け取りやすい時間は、まだ確認できていません。
  • 次にすること:買い物担当が、9月11日までに本人へ時間を確認します。
  • 変更時の連絡先:担当を代わる必要があれば、買い物へ出る前に家族へ直接相談します。

4. 必要な情報だけを、必要な人へ

家族の連携に必要のない診断名、書類の全文、パスワードなどは、引き継ぎメモへコピーしません。本人が誰に何を共有してよいと考えているかを確かめ、承認された家族だけが見られる場所を選びます。診断や薬の量を判断する文章にせず、専門職への確認が必要なことは、その確認先を分けて整理します。

5. 変更は分かる形で残す

予定が変わったら、以前の内容だけを残して次の人が迷わないよう、変更点を追記します。間違いがあったときは訂正したことが分かるように伝えます。紙やメッセージ、アプリの複数の場所に同じ予定がある場合は、どこを最新の確認先にするかも決めておきます。

6. 記録だけで引き継ぎ完了としない

担当が交代する場合は、相手が引き受けられるかを確かめます。読まれたことや通知が届いたことは、了承されたことと同じではありません。ODAYAの引き継ぎ記録は家族の共有メモとして使い、返事を待てない用件や緊急の連絡は直接行ってください。医療・介護の判断については、担当の専門職へ確認してください。